今回はお客様から着物リメイクのご依頼を受けて製作した作品を大公開します♪
全然着ない、家に眠った着物を日常に着用できるような服への変更をご希望されています。
当店が六月に行った着物リメイク展示会で気に入ったセットアップを見つけてくださり、それと同じデザインのセミオーダーメイドでお作りさせていただきました☺️
これって本当に着物生地だったの?とよく目を懲らさなければ一見分からないくらい、
日常や特別な日、そして着物の上からも着用できるジレとワイドパンツのセットに仕上がりました💜
〜inside story〜 着物リメイクの一連の作業をご紹介
①着物の痛みや汚れなどをチェック
こちらのお客様の着物はとてもキレイで大きなほつれや破れ、汚れもなかったので余すことなく使えました。
②着物をほどく
丁寧に全ての部分を布に戻すため、一つ一つ解いていきます。
解く作業は毎回一番神経を使います、、
1着しかない大切なお着物ですからね💦
特に解いた後が目立ちそうな繊細な着物(正絹など)の場合は、ゆっくりゆっくり解くので、半日がかりになることもあります。
③解いた生地は洗い張りをする
【洗い張りとは?】
きものを解いて反物の状態に戻して洗い、布のりを引き、湯のしや伸子張りで反物の幅を整えることを洗い張りといいます。
水洗いして汚れとのりを落とし、新たに布のりを引くことで風合いを取り戻し、生地を蘇らせることができます。
仕上がりは反物の状態のため、きものにするためには仕立てを行う必要があります。
洗い張りをすることで反物の筋が消えるため、仕立て直すことができます。また、仕立て直す際に、寸法を変えたり、古くなった裏地を変えたり、八掛の色を変えてきものの雰囲気を変えたりすることもできます。
(出典:だるまや京染本店様 https://www.darumaya-gofuku.jp/maintenance/araihari)
④すぐにプレスして真っ直ぐに伸ばす
⑤縫製
今回はセミオーダーメイドなので、デザインはそのままに、お客様の身長を考慮して、できるだけ丈を長めに作るよう注意して作りました。
今回の本体の縫製は私が担当させて頂きました!
セットアップのジレ(トップス)は、襟、両サイドのベルト、後ろのスリット部分など、デザイン要素をふんだんに盛り込んでいます。
着物リメイクの服は、着物の色柄によって、シンプル目に仕上げるかデザイン性を持たせるか、どちらの方がオシャレかをアンナ社長と相談して決めて作ります。
着物生地は綿生地に比べて、薄くて縫いにくい場合がほとんどです。
縫い目が曲がらないように、生地端から何ミリの場所を縫うのか?縫い目の大きさは大丈夫か?などをチェックしながらゆっくり縫うため、セットアップの縫製が完成するまで2〜3日かかります。
⑥チェック・微調整の上、ようやく完成!
完成までの一連の作業には、朝から夕方まで丸一日使って作業したとしても、一週間程度かかるんですよね、、💦
どの工程も一つ一つ大事なので、生地屋さんで新品の布を買ってきて洋服を作るよりも遥かに時間も手間もかかるんです。
以前に取材して頂いた時にこの話をすると、記者さんも皆びっくりされていました!
そうなんだよね😓
更に当店ではオーダーやセミオーダーのお客様が多いので、
細かな装飾品部分を試作してから作ったり、身長や体格に合わせた仕上がりにするために微調整します。
既製品では味わえない、手間暇かけながら全て自分たちでデザイン・製作している証として、どうぞご了承ください😌
パリでの街角撮影用にたくさん製作した小物・洋服類の製作舞台裏も以前に公開しましたので、ご興味のある方はこちらもご一読くださいませ♪
着物リメイクが「オシャレ」に仕上がる秘訣はやっぱり装飾品にあり!
シンプルでもフォーマルでも使えるデザインが特徴
当店の着物リメイクは着物の元々のデザインである直線的なデザインや長細い生地を最大限に活かしています。
そもそも洋服を作るのであれば、洋服で作りやすい大きな生地を立体裁断して作る方が断然、綺麗に作れます。
洋服はこんな風に布地をカットしていきますよね。
でも着物は元に戻すと幅が35cmちょいくらいしかありません。
だから、上記のような洋服を作る時の裁断には向かないんですね、、、
でもそれを逆手にとってあえて直線を活かすことで、シンプルだけどすっきりした基本的にIラインのデザインができます。
シンプルなので性別年齢関係なく着こなせるのも魅力です。
おしゃれが楽しい立体的なデザインは装飾品で
シンプルも素敵なのですが、それだけだと平面的なデザインになってしまい、そのうち飽きてくるんですね。
シンプルでかっこいいけど、「オシャレだね!」にはならない…、、
ここがおそらく「着物リメイク品=なんかダサい」という感覚になってしまう部分なのだと思います。
そこで当店は今回、こちらのお客様に似合う、使い回ししやすい装飾品をたくさん作りました!
元々当店は装飾品店なので、装飾品のバリエーションを考えるのには困りません。
「シンプルな土台を活かして、装飾品で遊ぶ」
こうするだけで、パーティなどのお呼ばれにもすぐ参加できますね!
結婚式の参列にも合うフォーマルさもあります。
私がシンプルな土台を製作するのが得意なので、
アンナ社長が装飾品の遊び部分をデザイン・製作して仕上げて完成💪
マリエフルリールでは、こういった各自の得意分野を活かしながらより良いモノづくりを目指しています🙌
家に眠ったままの使わない着物を再活用する素晴らしさ
着物の生地は元々「絹」が使われており、皆さんがご存知のように品質・性能共に素晴らしいものです。
肌にとても気持ちよく、
夏は涼しく、冬は暖かい。
そしてアンティークの着物はとくに軽く、着心地も良い👘
一度着てしまうともう戻れないかも!と言うくらい、みなさん気持ちいいと言います。
そんな気持ちのよい素材(元々高価)を捨ててしまったり、安値で買取に出してしまうのも勿体なくないでしょうか?
着物は一枚一枚に昔からの思い出が必ず詰まってます。
大正時代、おばあちゃんの過ごした青春の日々だったり、
戦時中だけど贅沢にお祝いの日に仕立ててもらった着物だったり。
着物リメイクは、お客様の先祖代々の思いを継承し、今に繋げるということでもあるかもしれません。
着物リメイクのご相談はマリエフルリール大正浪漫店へお気軽にどうぞ!
家に眠ったままで、どうしたら良いかずっと答えが出ないままになっている、古き良き着物たち👘
「祖母から受け継いだ大切な着物。着物の色柄を生かしたおしゃれな1点物のコートは作れないか?」
「着物にシミや汚れがついてもう着れなくなった!綺麗な部分を使って何か作れないか?」
など、お気軽にご相談くださいね♪
♦︎オーダーメイドご料金の目安♦︎
オーダーメイドはお客様のご希望によって内容もお見積もりも変わります。
以下に初回のお客様への最低金額ラインを掲示させて頂きます。
(※リピーターの顧客様やご紹介のお客様にはご優待させて頂いております。この内容はご依頼の内容や件数によって多少変動いたします。オーダーメイドの特性としてご理解くださいませ。)
【①装飾品のオーダーメイド】 ¥33,000円〜
主に日常のアクセサリーや特別な日の装飾品のオーダーメイド作品を作るご料金の目安になります。
過去の作品参考価格:
バッグ ¥55,000/日常用のアクセサリー一式 ¥39,000/結婚式ご一家装飾小物一式 ¥200,000/
七五三姉妹髪飾り ¥45,000/成人式髪飾り ¥48,000/ネクタイ・カフス・チーフなどのスーツ小物一式 ¥77,000
ウェディングブーケ ¥80,000/卒業式袴・髪飾り・鞄 ¥66,000/カクテルハット ¥77,000/手帳カバー ¥33,000 etc
【②服飾のオーダーメイド】 ¥77,000円〜
主に着物リメイク服や舞台衣装等の服飾のオーダーメイド作品を作るご料金の目安になります。
過去の作品参考価格:
着物リメイクセットアップ(ノーカラーJK+スカート+スカーフ+巾着バッグ) ¥99,000
着物リメイクMENSサムライパンツ+和柄ネクタイ+カフス ¥77,000
着物リメイクフクキモノ ®️2着 ¥88,000/ ハーフ成人式衣装 ¥99,000/新郎新婦衣装 ¥38,000
舞台衣装マント ¥150,000/ワイドパンツ3本 ¥110,000 etc
【③内装・舞台装飾のオーダーメイド】 ¥200,000〜
主に店舗の内装やお部屋の内装、舞台の装飾などの案件でオーダーメイド作品を作るご料金の目安になります。
過去の作品参考価格:
飲食店店内内装(着物タペストリー、オブジェ等の製作を行う)¥300,000
ペンション室内ファブリックデザイン一式 ¥500,000
リニューアルオープン和菓子店内装飾小物+ギフトケース一式 ¥500,000
朗読劇装飾 ¥200,000
舞台装飾品(壁アート+衣装小物一式)¥1,200,000
カフェ店舗着物アート ¥600,000 etc
和装・色彩の知識が豊富なマリエフルリール店主と共に、着なくなった着物をオシャレで実用的なものにアップサイクルさせましょう✨
公式LINEや公式HPのお問い合わせよりお気軽にご相談くださいませ♪