アンティーク着物を再活用して着物の新しい価値を世界へ広める活動|パリコレ挑戦へ

梅沢杏奈/デザイナー・店主

当店は、オーダーメイドスーツブランドのRe.museさんのパリコレ出展にマリフルの作品が一部採用され、一緒にパリコレに行くことになりました!!当店にとってはパリコレへ挑戦は大きな決意でしたが、明確な意思があって挑戦します。
その挑戦内容を多くの人に知っていただきたく、先日までクラウドファンディングを行っておりました!

目次

クラファン無事終了!応援をいただきありがとうございました!

まずはプロジェクトを応援してくださった皆様、リターン枠で応援隊になってくださった皆様、最後の数日間連日たくさんの応援と拡散をしてくださって、最後の最後で目標達成できました!!

数多くのメッセージは私の宝物です。

日本のアンティーク着物をパリコレへ!
企画した内容はこの画像をタップしてご覧いただけます!

来る3月3日、Re.museさんのパリコレ出展に当店の作品を掛け合わせて日本ブランドとして最高の舞台にしたいと思います。

今後も定期的にインスタグラムyoutubeなど当店のSNSやこのブログで発信して参りますので、投稿も楽しみにしていただければ嬉しいです。

また、クラウドファンディングで支援してくださった方だけが入れる限定のオープンチャットを用意しておりました!こちらがクラファン終了後もオープンチャットにだけ参加したいという声をいただきましたので、下記よりお心ばかりを少し頂ければ参加できるようにいたしましたので、興味ある方はぜひご参加くださいね😊

パリコレ挑戦の理由|日本の着物の再活用価値を伝えるため

当店は主な事業はお客様からのご要望をカタチにしていくオーダーメイドのモノづくりで、年間約500件程度行なっています。

私のお店がモノづくりで使う素材のほとんどは、私が下の写真で着ている着物のようにアンティーク着物と呼ばれるや着物の布地や帯生地を使っています

下記の写真でご覧いただいているピンクと黒のダイヤ柄の着物は、なんと!昭和初期のモノと伝えられています。

普段からこうして着物を洋服と合わせて和洋折衷コーデも楽しんでいます!

なぜ、アンティーク着物の再利用価値を海外へ伝えたいのか?

当店は、日本のスーツブランドRe.museさんのパリコレ出展に一部の作品が採用され、一緒にパリコレへ出展することになりました。

なぜ、当店のようなとても小さいお店が挑戦するのか?それは「日本の古き良き着物が新しくカタチを変えていくことの価値」を先に世界へ広め、日本でもこの価値を再認識してもらいたいと思っているからです。

美しいアンティーク着物の生地、今では不要とされてしまってる着物もこんな可愛い柄が昔はたくさんあったのです!

今の日本では日常に着物を着なくなり、代々譲り受けたアンティーク着物たちは「タンスの肥やし」になっていますが、かつての日本では着物がお米を買う代わりの貨幣に変わるくらい大切なモノでした。

日本の文化的価値のある着物を、誰もが知るファッションの最高峰「パリコレ」の舞台に、作品を見せることで、着物の再活用価値を知って頂き、日本文化の未来に繋がっていけたらという強い想いがあったので、Re.museさんのパリコレ出展にて一緒に挑戦させていただく機会をいただきました!

アンティーク着物とは?

アンティーク着物は大正から昭和初期に作られた着物で、状態がいいものは呉服店で数十万から数百万の値がつくと言われている大変高価で希少価値が高い着物として知られています。

現代の着物では出すことが難しい珍しい色合いや個性的な和柄は、見る人の目を惹きつけます。

アンティーク着物の布地で作った成人式の髪飾り

今はもう日常に着なくなってしまった古き良き日本の大切な着物たちを新しいカタチに生まれ変え、今に生かし、また後世へと継承されてゆくように!

という想いで私は日々活動しています。

アンティーク着物の布地を生かしたい理由

モノづくりの活動していると、

「なぜアンティーク着物という古い着物生地や帯にこだわるの?生地なら生地屋さんにもいろんな可愛い生地があるよね?」

と聞かれます。

まずは、なぜ私がアンティーク着物に注目したのか?その理由は二つあります。

理由①とにかくオシャレ!

社会人になって久々に再開した友人(当店のデザイナーYURI)が着物で待ち合わせ場所に現れました。

そもそも成人式の振袖くらいしか着たことのない私は「着物=窮屈=私は似合わない=ダサい」というようなマイナスの印象しかありませんでしたが、友達がこんなオシャレな着物を着てくるなんて!!

 当時、YURIが着ていたアンティーク着物は今も鎌倉散策プランで現役で活躍中

着物は「アンティーク着物」と言って明治後期〜昭和初期(戦前)までに作られた物だよ!と教えてくれました。

理由②着物には想いが詰まっている

私が学生の頃、大正時代生まれのおばあちゃんが可愛らしい着物を着ていたことがありました。

可愛いね!と伝えると「これはね、昔仲良くしてた人が私にくれた着物で、その子は早くに亡くなってしまったから変わりに着てあげたら喜ぶかなと思って」と言いました。

今はコロナ禍で窓越し面会しかできないのですが100歳を迎えた私のおばあちゃんです!

アンティーク着物もアンティーク家具と同じように誰かの人生に寄り添い、そこには想いが込められていて、そうしてまた誰かへと巡っていくという「モノにも想いが宿る」ことを知りました。

おばあちゃんが生まれた時代の想いが詰まっているアンティーク着物をずっと後世へと繋いでいきたいなと考えるようになりました。

アンティーク着物の布地を再活用した装飾品を製作開始

そんな二つの理由があって、私はこのアンティーク着物の布地や帯地を使って何かできないかなと思って装飾品を作り始めました。

七五三・成人式・卒業式・結婚式の特別な日の作品たち

ハレの日を迎える方々の装飾品を作り、カタチに残るものにしたいと考えたました。

今では成人式などの式典装飾品を中心に、特別な日に使う装飾品を手作業で全て作っております。

このようにしてアンティーク着物の生地を様々なものに生まれ変わらせた作品は、今まで何千人ものお客様に喜ばれてきました。

アンティーク着物を再利用した製作活動の挫折と苦悩の日々

アンティーク着物を活かして作品作りを続けている中で色々考えさせられることがありました。

例えば同業者の方から

「あなたの店がアンティーク着物で作った小物に高い価格を付けてる店でしょ、、、そんなんじゃ売れないわよ」

「アンティーク着物なんて見窄らしい!!今の着物の価値が下がる!!」

と言われるような悲しいこともたくさんありました、、、

一方で海外在住の日本人のお客様から衝撃的な一言を聞きました。

日本は着物を捨て文化を捨てた

お客様からお話聞いたラフォーレ原宿でPOPUPSHOPをしていた時の写真

「着物は日本の文化なのに、日本では価値のないものとされて意味不明な値段で販売されているでしょ、リメイク品だってすごく安く売られちゃってる、、、日本は着物を捨て文化を捨てたようなものだよね、、、海外では着物が賞賛されてるのに」

この話を聞いてから、私の心にずっとしこりが残っていました。

梅沢杏奈/デザイナー・店主

どうして日本では古き良きモノの価値を素晴らしいと純粋に思えないんだろう、、、海外ではビンテージ品に当時以上の価値がついてコレクターもいるのに、、、

現代の着物を取り巻く現状について

以前、着物を取り巻く現状を勉強するために、

当店の顧客様に普段着物を着用しますか?というアンケートを実施したことがあります。

約50人中「普段着にも着物を取り入れて遊んでいます」という方はたった1人でした。

当店のお店の顧客さま(比較的着物が好きなお客様が多い)ですらそれが現状です。

周りを見渡しても、お茶のお稽古など特別な理由がない限り日常で着物を着用している人は極めて少なくなりました。

袴ですら今は卒業式の晴れ着のようになっています。明治時代の女学生はこれが普段着でした

皆さんのお家にも着ないでずっと眠っている着物があると思います。

現状、買取された着物も着物として着られることは少ないので、

資材として使われて

着物リメイクで数千円~という安価で販売されるような状態です

しかし、本来は昔の職人さんの素晴らしい技術で作り上げられたアンティーク着物で、この価値が年代を超えて受け継がれていくことが理想的な姿だと思います

でも日本の中で今の価値観を変えるのは難しくもあります。なぜなら、前述したようにこの価値を伝えようとすると周りからバッシングを受けることが多く、同じような取り組みをしている人も肩身が狭いと言っておりました。

今までの常識を破壊することで見える着物の未来

日本ではなかなか変えられない価値観でも、「着物は素晴らしい!!」と称賛してくれている海外で再評価されることで、日本の中でも価値のあるものと再認識されるのでは?と考え始めるようになりました。

そこで

「日本文化である着物を再活用して 着物の新しい価値を世界へ広めていく」ためにはを考えていた時に、誰もが知る世界のファッションの最高峰パリコレに挑戦していくことで何かが変わるだろう!と思ったのです。

日本だとアンティーク着物の価値がわかってもらえない!

けど、

西洋だとヴィンテージの物は高くて価値がある!モノ

です。

そのことに気がついたので、

まずは海外で価値を理解してもらうべきなのでは?

それだったらファッションの最高峰の舞台「パリコレ」がふさわしいのでは?

という結論に至ったのです。

目指すべきアンティーク着物再活用の在り方

元々は(現在の価格で換算すると)80万、100万以上の価値が着物や帯たち。

それを使ってカタチを変えて新しいものを作れど、なぜかこれを販売するときは数千円〜1万円程度。

こんなことをしてたら、日本文化として価値があるはずの古き良き着物はどんどん価値がなくなります。

それなのに、今までは私自身も

アンティーク着物の価値を伝えたいくせに、うまく価値を伝えられずに安売りしている部分がありました、、、。その反省をしたいからこそ、自分の人生をかけてパリコレに挑みたいと思っています。

当店で作った一枚の帯から小物雑貨へ この帯も元はとても高価な帯だった

アンティーク着物の価値を世界へ伝えることができるチャンス到来!

そんな思いを抱えて、過ごしてた今年の終わりにいきなりチャンスはやってきました。

スーツブランドのRe.museさんが日本初の快挙で、テーラー業界初パリコレ出展という機会に、なんと私のお店の作品も一緒にパリコレに行けることになったのです!

勝社長がパリコレ出展の発表をされたYouTube

Re.museさんが日本で初の快挙でパリコレ出展!と知った時に、スーツにアンティーク着物で作った小物を合わせたら素敵そうだな!と単純に自分自身がワクワクしました。そこで、Re.museさんのスーツに小物を合わせてもらえないか!オーダーメイドスーツと当店の作品を掛け合わせたら面白い化学反応が起きそう!その気持ちをRe.museさんにプレゼンさせていただきました。

世界のファッションの舞台で伝えたいこと

①「日本文化である着物」のアップサイクルにも価値があるということ

日本の着物の価値を、アップサイクルしても価値を落とすことなく日本が誇れるものであるということを世界の舞台でしっかりと伝えてきたいと考えています。これを伝える日本の文化的役割を担う着物が新しい形で後世へと繋いでいくことができると思います。

②昔の職人さんたちの想いを今に繋いで残していきたいこと

昔の職人さんの想いや、着物に袖を通してきた昔の人々の想い、そして日本が誇る手仕事の技術を継承していくことにもつながると思っています。私のお店の作品も全て手作業によって作っていますし、人の手で生み出すものには想いが宿るので、そのモノの価値も改めて発信していけたらと考えます。

私の決意〜挑戦することへの恐怖と勇気〜

私は日本の古き良き着物が新しくカタチを変えて再生されてゆくことを世界の舞台で伝えていきたいと思って、今回パリコレ出展に挑戦する決意をしました

しかし、その挑戦すると決める背景にはさまざまな恐怖や勇気も入りました。

まず、パリコレ出展には膨大な資金がかかります、、、一般的にパリコレ出展にはさまざまな費用がかかりますが、総額は2000万から2億と言われております。ブランド規模やショー内容にもよりますが、そもそも当店のような小さな店にはその機会をありがたくいただけても、資本力が乏しいため、挑戦することすら大変なことなのです。

梅沢杏奈/デザイナー・店主

でも私は今回のこのパリコレに全てを一度投じてみよう!と思いました。

今回の決意を周りの人に話した時に「あんちん(梅澤)は生き急いでいるなあ」と言われました(苦笑)

確かにそうかもしれません。

私は明日万が一何かがあっても後悔ないように「今日を一生懸命生きる」ということに集中しているような気がします。

おそらく「人生はたった一度きり」ということが私の頭に常にあるからです。

そのきっかけは私の祖父母からの影響があります。

祖父母は戦争体験者で、祖母たちの華の青春時代は防空壕の中、祖父は兵隊さんとして外地へ行き戦争をしていました。そんな祖父母から小さい頃に戦争中の話を聞いてた私はいかに今を大切に生きることが大事かを常に教えてもらっていた気がします。

私たち人はいつか消えてしまうけれど、当店で作っている作品(モノ)はお客様が次の世代へ引き継いで下さればずっと残ります

それはアンティーク着物も同じで、私がこの活動を通して日本の未来と繋いでいけばずっと続きます

梅沢杏奈/デザイナー・店主

人はいつか終わりがくるのに、モノはずっと大切にメンテナンスを繰り返し使えば人より長生きです笑

私は日々の活動を通してそのようにモノが受け継がれていくことで人の想いが受け継がれてゆくモノづくりをしていきたいと思っております。

今回の挑戦を通し、日本の着物文化の未来への寄与、そしてこんな小さなお店でも世界の舞台で挑戦できるんだということを証明してきます!

ぜひ、多くの人にこの挑戦するということを知っていただければ何よりです!

マリエフルリール大正浪漫店の今までのあゆみ

1.オーダーメイドでのモノづくり

年間500件程度の式典装飾品を中心に、個人・団体•企業まで幅広くお客様の希望に合わせてデザインや配色を行っていくオーダーメイドのモノづくりをしております。また全てのモノづくりを自社で手作業で行っております。

オーダーメイドのモノづくりを通して、アート作品や映画等への協力も行っております。

Light of Martial Artsへ衣装・装飾を提供↓

2.フクキモノプロジェクト(着物の着方を提案)

日本の着物文化を新しい形で次世代へ継げる活動として、日本文化を継承するにふさわしい品質の良い、古き良き今は着られなくなってしまった羽織や着物を新しく洋服のように生まれ変わらせて、今の時代に着用することを目指しております。

このプロジェクトに置いて大事なポイントは「ハサミを一切入れずにまるで洋服のように着れる」ということです。

着物をリメイクして、ワンピースやスカート、メンズスーツを作ることは昔からよく行われていますが、その形態とは大きく異なるのが最大の特徴でフクキモノは日常では洋服のような感覚で着ることができて、和装着用のシーンではフクキモノを着物としてきちんと着こなすことができます。

様々なファッションショーへ出展して活動を広めてきました
2019年のTOKYO江戸ウィーク 観客満員で拍手喝采をいただきました!
コロナ禍でキッズたちが自ら立ち上げたALINCo Collectionに参画!

3.エコプロジェクトECOMONO(布を最後まで使い尽くすサステイナブルな取り組み)

装飾品を作る際に出るほんの小さな端切れ布たちも捨てない!と決めて、再利用した製品です。
アンティーク着物の美しい布を日常のシーンでも多くの皆様に使っていただけるように考え様々なデザインて展開しています。

高島屋、西武百貨店、お土産店など全国各地で販売し多くの方に好評でした

より詳しい活動履歴はこちらから

当店が目指すアンティーク着物再活用の今後

サステイナブルなモノづくりをすることに集中し、優しい世の中にしたい!

そもそも私は5年前に、「アンティーク着物生地を活かして、特別な日に身につける装飾品を作ろう!」と決意し起業しましたが、その時に一つ決めていたことがありました。

それは「大量生産、大量消費をやめて、本当に必要なものを必要な人のためにだけ作ること」

お客様からご希望を受けてモノづくりをするオーダーメイドの方式でのモノづくりにする!ということを決めました。

お客様とオーダーメイドでモノづくりする打ち合わせの様子

オーダーメイドのモノづくりを始めるきっかけ

起業前の私の話に遡りますが、私は新卒でユニクロに入社し店長候補として銀座店に配属され、周りから見れば一見エリートコースのような人生を歩んでました。

しかし、そこで大きな違和感も感じました。

その時代は大量生産大量消費の時代でした。

低価格で高品質なモノは真実でしたし、物凄い企業努力によってモノづくりをしていました。

その後、アパレル小売業界を転々としましたが、どこも同じで大量に作っては在庫を余らせて安売りしを繰り返していました

毎年、大量に廃棄する服たちを目の当たりにすることで様々な違和感を覚え、逆に一点ものやその人のためにだけ作られるオーダーメイドに興味関心を抱き始め、じゃあ自分で「サステイナブルなモノづくりをするお店を作ろう!!」と思い独立を決意して現在、自分でお店をするに至ってます。

オーダーメイド×着物の新しい価値をたくさん広めていくこと

私はパリコレ後から今までのオーダーメイドのモノづくりの経験を活かし、

「お客様の思い出の着物を新しいカタチとして生まれ変わらせる」ことをしようと思っています。

具体的には「使わない着物を、ご希望のかたちに合わせて新しいモノにしてその次の世代へ繋いでいく」ということです。 

着物としては不用品かもしれないけど、その方にとって必要なものに変えていくことは地球環境にとってもとても大切なものだと感じています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

こんな想いで当店が活動していることを知っていただけるきっかけになっていただければ幸いです。

マリエフルリール代表 梅澤アンナ

株式会社Mari’ee Fleurirについて

・マリエフルリール大正浪漫店

神奈川県鎌倉市にアトリエ兼お客様サロンを持ち、そこでモノづくりをおこなっております。

公式ショップサイト

公式情報発信サイト

インスタグラム

この活動や挑戦への取材やお問い合わせはこちらから

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