結婚式で独身最後の記念として、家族が買ってくれた大切な振袖をもう一度着たい!
という花嫁さんが多くなってきています。
振袖を着用し結婚式を迎えた卒花の花嫁さんが
結婚式で振袖を着るメリット、デメリットなど包み隠さずお伝えします。
プレ花嫁の皆様、初めまして
私は結婚式などハレの日の装飾品(髪飾り)に携わって約10年、
装飾品デザイナーをしております梅澤杏奈と申します。
私のお店に多くの花嫁さんから
「結婚式で振袖(引き振袖にして着用)を着たいけれど注意点とか髪型の相談をしたい」など
色々な問い合わせが寄せられております。
今回は実際に挙式・披露宴でお手伝いをさせていただいた花嫁さんのいろいろなお話しを事例にさせていただき、花嫁さんの生の声も含めて結婚式で振袖(引き振袖)を着るメリットデメリットなどを提示していきたいと思います。
1.結婚式で振袖(引き振袖)を着るメリット
結婚式で振袖と言うと江戸時代から昭和初期にかけて裾に模様のある黒い振袖が一般庶民の婚礼衣装だったと伝えられています。
現代でも黒い引き振袖はとても人気があります。
振袖は成人式のイメージが強いですが
成人式の時に着た振袖を未婚最後の記念として結婚式で着られる方もとても多くなってきています。
結婚式で花嫁さんが振袖を着るメリットを下記にあげていきます
メリット1 お色直しに振袖を着用すると両親・親族が喜ぶ!
成人式のときの大切な振袖を結婚式で着ると素敵な親孝行になります。
これはとても大事なことで、花嫁さん自身もご両親に感謝の気持ちを伝えたいということで振袖を着たいと言う人もいらっしゃいます。
メリット2 振袖の方が色打掛よりも軽くて動きやすい!
色打掛よりも重量的に軽いので着心地が良いです。
色打掛は着物を着た上にさらにお布団のような形で打掛を羽織るので
重量としてとても重くなります。
歩きづらく動きづらいというのが色打ち掛けのデメリットでもあります。
それに対して振袖は着物を着て帯を締めるだけなので、色打掛よりも総重量が軽く動きやすいと言われています。
メリット3 振袖を着用すれば圧倒的に衣装代が安くなる
持ち込み料だけで安く済むので他の部分にお金を回すことができます。
色打ち掛けをレンタルすると相場として一般的な結婚式場で大体20万から 100万程度はかかります。
レンタルする色打掛のランクにもよりますが、
結構な金額がかかってしまうので、自分の大切な振袖を持ち込むことによって
結果的に値段を抑えることができ、例えば装飾品や披露宴の装花などにお金を回せるという一石二鳥な部分があります。
メリット4 成人式での振袖が独身最後の記念になる
独身最後の日に振袖を記念に着ることができます。
ここでは、実際に振袖を着た当店のお客様 N様に
なぜ振袖を着たのか、振袖を着たことに対する感想を教えてもらえました。
私が振袖を着ようと思ったのは、両親が作ってくれた高価で大切な振袖を両親にハレノヒの姿としてもう一度見せたいと言う思いからでした。
結婚式自体が親族のみでの結婚式だったため、
普通にレンタルで色打ち掛けを借りるよりも振袖を着て、
それがお食事中の話題にもなると思いました。
実際振袖を着てよかったメリットはやはり両親が喜んでくれたことです。
そして家族が懐かしいね!と20歳の頃の私の思い出話を
相手の親族にしてくれたことなど私の人生を振り返るきっかけになったことありました。
また正直値段の部分についても振袖を着たことによって持ち込み料だけで済ませることができました。
私の式場では持ち込み料が約5万円でしたが、この中には着付け料も含まれると言われたので特に払っていません。
そう考えると確かにお得に済んだと思います。
他のメリットとしては、振袖を持ち込みにすることによって衣装の価格を抑えることができたのでヘアアレンジや髪飾りにこだわることができました。
写真のほとんどが顔周りだと思っていたので、
特にヘアスタイルと髪飾りにはこだわりたく、お金をかけたいと思っていたのでそこにお金を回せたのもメリットだと思っています。
N様のように
ご両親や親族が喜んでくれて、自分も幸せになれるというのが
振袖着用の大切なポイントと言えます。
2.結婚式で振袖(引き振袖)を着るデメリット
メリットの裏には必ずデメリットも付き物です。
きちんと振袖着用のデメリットも抑えておき、自分と新郎のスタイルに似合う衣装を選びましょう。
デメリット1 ボリュームに欠けてしまう!
色打掛けよりも振袖はボリュームがどうしても出ないです。
振袖によってはゲストと同様の華やかさしか演出できないといった部分もあります。
前述いたしましたが、色打掛は掛下を着用し帯を巻いた上にさらに花嫁衣装として
お布団のような厚みのある打掛を着ます。
どのポイントで華やかさというかにもよりますが、
当然、振袖よりボリュームがあるのは確かな事実です。
ただし、こちらは引き振袖に仕立て直しておくことで大分華やかな印象にすることができます。
成人式の時の振袖を裾、袖口にふき綿が入れたり、比翼をつけることで
花嫁衣装としての風格が出ます。
仕立て直しはお店にもよりますが、大体10万程度が相場です。
元々、お振袖を仕立てたお店に一度お問い合わせしてみると良いでしょう。
また、小物で豪華さや華やかさを足すことも可能です。
髪飾りでボリューム感を出すのはもちろん、ボールブーケを合わせることによりボリュームは格段にアップします。
是非ボールブーケを合わせたコーディネートで後悔しないハレの日をお迎えください!
デメリット2 振袖の片付けは自分でやらなくてはならない(持ち込みの場合)
結婚式終了後のお引き上げが式場によっては自分でやらなくてはならないという場合があります。
これは、ウェディングドレスなども同様ですが、基本持ち込みの場合は自分で片付けなくてはならないというお話しです。
式場によっては何も言わなくてもやっていただける場合もありますが、
持ち込み品はレンタルとは違い、花嫁様の持ち物なので勝手に畳んで折り目を崩したなど事故が内容に自分で片付けてくださいというのが基本です。
そのような場合は、あらかじめ兄弟、親戚などに頼んでおくと良いでしょう。
デメリット3 神社での神前式の時は振袖NGの場合もある!
神前式の時は着用を控えた方が良い場合がある。
成人式の振袖は元々花嫁衣装ではないので、一部の神社での神前式などでは
白無垢以外の着用はできないという場合もあります。
神前式を挙げる際に、挙式で振袖着用の場合は会場に確認しておく必要があります。
もちろん神社での神前式後の披露宴でのお色直しや前撮りは振袖着用でも全く問題ありません。
デメリット4 必要な花嫁小物を自分で用意しなくてはならない
帯締、帯揚げ、はこせこなど必要な花嫁小物は別途レンタルか購入しなくてはならないことが多いです。
花嫁衣装として使う帯締めや帯揚げは基本的に成人式用の帯締めや帯揚げとは違います。
そこで、花嫁小物だけ購入し自分で持ち込みしなくてはならない場合が多いです。
ただし、大きな挙式会場では基本的に花嫁小物もレンタルできるところが多いですので、あらかじめ「自分の振袖を持ち込みますが、小物(筥迫
など)はレンタルできますか」などと尋ねておくと良いです。
ここで当店のお客様のN様からもあえて振袖着用のデメリットを伺いました。
親族のみの結婚式だったにも関わらず特に誰も気にはしていませんでしたし、
むしろ両親も喜んでくれましたが、もし、しきたりを気にしたりというような親族がいる場合は、成人式の時と同じ振袖を着ることに納得しない方もいるようなお話を衣装室の方から伺いました、、、。
あとは、帯の周りにつける小物自体は成人式の時のものではなく花嫁衣装としてふさわしいものをということで、私の場合は購入することになりました。
式場によっては帯の周りの小物を貸してくれないところもあると思うのでその場合は購入になってしまうと思いますので自分の会場に問い合わせしたほうが良いです。
振袖を着用する場合のデメリットは、自分で事前に調べたり、親族への理解をしておけばほぼ解決できるようなことが多いので、
結婚式で振袖着て披露宴をしたいという花嫁さんは是非積極的に調べておくことをお勧めします。
もし、わからないことや困ったことがあれば当店にもご遠慮なくご相談ください。
や
公式ライン(ここ最近はLINEでのやりとりが多いです♪)
(ラインの場合はお友達登録後、トーク画面より相談内容をお送りください。
システム上、最初のトークはお客様からお送り頂かないと当店で確認できません)
3,最後にコレも知っておきたい 花嫁さんの振袖着用時の髪型や髪飾りについて
「披露宴で振袖を着るのですが、髪飾りの色合いなどどうしたらいいですか?」
装飾品のお店ですので、このお問い合わせは一番多いです
やはり一番気になるのは、花嫁として振袖を着用した際の髪型・髪飾りです。
こちら髪飾りについては大きく2つのパターンに分かれます。
まずは振袖×白のみの配色の髪飾り
続いて、振袖×色を取り入れた髪飾り
1, 花嫁 振袖×白のみの配色の髪飾りの場合
純白の白で統一すると花嫁さんらしい雰囲気になります。
成人式とは全然違う花嫁さんらしい雰囲気にしたいという方や
とりあえず髪飾りに迷っているという花嫁さんにオススメです。
結婚式ではたくさんお写真を撮られることが多いですが、
そのほとんどが結局バストアップから顔メインの写真が多くなります。
そこで、一番顔周りに近い髪飾りを白で統一しておくことで
花嫁さんらしい思い出の写真にもなりやすいというのも白だけにする花嫁さんの特権とも言えます。
白にしておけば間違いない!ということです。
当店でも人気の高い 花嫁 振袖×白のみの配色の髪飾りオススメ5選
和装 髪飾り 結婚式(和婚)寿ヘッドドレス 清く美し鶴姫の舞
和装 髪飾り 結婚式(和婚)大人なアンティークリボンの京美人飾り (純白の花嫁)
和装 結婚式 髪飾り なでしこのおでかけ櫛コーム(純白の花嫁)
和装 髪飾り 結婚式(和婚)純白の花嫁 大正ロマンリボンネット
2,花嫁 振袖×色を取り入れた髪飾りの場合
こちらは華やかに自分らしいスタイルで振袖を着たいという花嫁さんにオススメです。
こだわりの強い花嫁さんには断然オススメですが、成人式ぽい雰囲気になってしまうのは避けたいところ。
そして花嫁らしい品格や上品さも兼ね備えていたいのが本音だと思います。
しかし私たちは普段、着物に慣れ親しんでおりません。
だからこそ、どんなものが似合うのだろう??と実は色を取り入れた髪飾りを選ぶのは意外にも難しいというのが実際のところです。
ここでスムーズに選ぶコツをお伝えします。
振袖花嫁さんが髪飾りに色を取り入れる際の選ぶコツ
1,まずはデザインから選ぶ
→色味はどうにでもできますが、デザインは好き嫌いがはっきりします。
まずはとにかくお気に入りのデザインを見つけましょう。
2,デザインを選んだら、振袖に似合っている配色かどうか考える
似合っているかどうかのポイントは
簡単なところでいうと、振袖の中に使われている色が入っているかどうかです。
同じような色味が入っている髪飾りであれば大体似合います。
または購入したい髪飾りを販売しているお店に率直に
この振袖にこの髪飾りの色合いあってますか?と聞くのが簡単です。
3,髪飾りの配色がもし似合っていなかったら
髪飾りの色変更をしましょう。
デザインは自分にとってすごく大事なポイントですが、
色は式に参列するゲストの皆様や会場のテーブル周りや装花の色合いとも密接に関わってきます。
色は人への視覚効果が非常に強いので、配色が似合っていないと
せっかくの花嫁さんの振袖姿もイマイチになってしまします。
これは私自身の体験談でもありますが、私は朱色(オレンジ系)が似合いません。
はっきりとしたクリアな赤が自分に合う色なのですが、
当時結婚式の際に、赤を発注していたのに、その日用意された生花は
実際は朱色に近い赤でした。
正直、全く似合っていませんでした。
打掛も当然赤ベースの色打掛を着ていたので、髪飾りにした生花だけが
全身のコーディネート配色からずれていて全身コーデとしてもイマイチでした。
やはり私の家族も同じ感想で、
お母さんにも「もっと打掛に合う濃い赤がよかったのに、なんだかねえ、、、」と言っておりました、、、。
生花はナマモノなのでこればかりは仕方ないのですが、、、
配色はとても大事なのです。
そんな経験をした私が装飾品をデザインしている以上、
当店では基本全ての商品が色変更可能です。
花嫁さんの振袖に合わせて色変更できますので、配色に関してはおまかせくださいませ。
他店の髪飾りをお持ちの場合で配色変更できなかった場合は、
お手持ちの髪飾りに合わせて、少しパーツを加えて全体コーデを整えるというサービスもしておりますので、困った際には当店へお問い合わせ頂ければと思います。
最後に、結婚式で振袖を着用した花嫁様から頂いた感想をいくつかご紹介しておきます。
これから挙式を控えているプレ花嫁の皆様に参考になると嬉しいです。