マリエフルリール大正ロマン店の作品には、着物や帯といった日本の素材を使いながらも、どこか「新しさやデザイン性」を感じるねと言っていただくことが多いです。
現在社会人講師として登壇している時には、学生さんから「どうやってインスピレーションを得ているんですか?」と本当によく聞かれます。
今回は、私が作品づくりで大切にしているインスピレーションの源(海外のファッション雑誌、音楽、自然の風景など)についてお話しします。

是非夜な夜なラジオ感覚で聴いてみてください💓
1. 海外のファッションからインスピレーションを得る
マリエフルリールの作品は、実は海外のオートクチュール(高級仕立て服)からヒントを得ることが多いんです。
愛読しているファッション誌『MODE et MODE』には、華やかなコレクションやおしゃれな街角スナップが満載!
その斬新な色使いや大胆なデザインは、着物や帯の可能性を広げてくれるヒントが詰まっています。
「着物や帯を使っているから、和風のデザインなの?」と思われがちですが、私はどちらかというと日本らしさを全く考えてません。
世界的ブランド「ルイ・ヴィトン」のモノグラムが、日本の家紋から着想を得て生まれたように、
海外の視点から「日本」を見つめ直すことで、マリエフルリール独自のデザイン・世界観が生まれると思っています。

アンナ社長は確かにその雑誌の話をよくしますよね!
海外のアイデアを日本のものづくりに反映させるのって、何だか和小物の逆輸入版😲みたいで面白いですね!
2.音楽の“空気感”からアイデアが生まれる
音楽も、私たちの創作活動に欠かせないインスピレーション源です。
学生時代は吹奏楽部で、大学時代にはバンド活動にも挑戦!
社会人になってからはサックスを趣味で楽しんでいました。
聴くのも演奏するのも大好き!そんな音楽好きだからこそ、曲の「空気感」や「色」を大切にしています。
たとえば、切ないバラードを聴いてセピア色の情景や色を思い浮かべる。
こう言った形のないものから得る「感覚」が、デザインのイメージを思い浮かべるヒントになります。
3. 自然の風景と色彩からヒントを得る
自然の中にある色の組み合わせは、まさに神秘的。
もともと着物や帯は天然の染料で染められているので、自然の色彩が反映されているんですね。
そう考えると、自然を活かして織られた着物や帯って最高の素材だと思うんです✨
私自身、自然の風景から配色や素材の組み合わせのヒントを得ることがよくあります。
この夏、家族旅行で訪れた宮古島では、海の透き通るブルーや鮮やかな島の緑に心を奪われました。
鎌倉にも海はありますが、沖縄の透き通ったブルーは格別です!
こう言った神秘的なものに触れることが、創作意欲をかき立てる大きなきっかけになります。
作品作りの途中も、気づいたらふと自然の風景を思い出すことも多いんですよ。


4. 素材との出会いもアイデアの宝庫
マリエフルリールの作品づくりは、素材との「一期一会」から始まることも多いです。
一点ものの帯や着物の布に出会った瞬間、「この色、まるで昔旅先で見た景色みたいだな」とイメージが膨らみ、
そこからデザインが生まれることもあります。
実は、海で拾った小さな流木にハマり、「この自然な素材感でアクセサリーを作りたい」とひらめいたことも。
素材そのものが持つ魅力が、新たな作品を生み出してくれるのです。


「水面に光輝き」シリーズ✨
このグラデーション、皆さんはどんな海を想像しますか?


5. 街歩きで「面白いもの」に出会う
デザインのヒントを求めて、しーちゃんと一緒に都内を散策することも。



目的はズバリ「面白いものに出会うこと」です!
何これ!?と気になるものは、マリフルの一期一会なデザインのヒントになることも多々あります。
なのでアトリエに籠らずに、積極的に街に出るようにしています♪
普段は行かないお店や、ファッションとは全く関係ない場所にも
「このアイデア、着物や帯で表現したら面白そう!」
という発見がたくさん隠れています。
私がデザインの方向性を探る一方で、しーちゃんが「それは実際に着物や帯で作るとどうなる?」とイメージ。
こうやって、マリフルならではの「意外性」と「着物や帯から作れるか」を両立させた作品を生み出すこともあるんですよ。
日常のリアルが創作のヒントになる
例えば特別な場所で特別な体験をしなくても、日々の暮らしの「気づき」が立派なインスピレーションの源になります。
お子さんの何気ない一言やハマっている遊び、旅先で見た景色、ライブで聴いた曲…
「このイメージを形にしたい!」と思う瞬間が、作品作りの源になります。


実は小学生の娘からインスピレーションを受けることも!
model:@little.mt.star


ショーでも目立っていました✨



皆さんが「何だか面白い形の新作だな〜!」と思ったら、
もしかして今回のような作品作りのヒントが隠れているかもしれませんね!
そう言った視点で作品を見るのもまた面白いです😊
今後も、作品づくりの裏話や日々のインスピレーションをゆるっと発信していきますので、ぜひ公式ブログをチェックしてくださいね。

