こんにちは、スタッフしーちゃんです!
3/3のパリコレの舞台裏や作品にまつわる裏話などをご紹介します♪
第一弾はスタッフしーちゃん目線なども交えてご紹介しますね!
Re.muse社と一緒にパリコレ出店できたことでたくさんの学びを得ました!とにかくバタバタで写真すらあまり撮れなかったので、まずは皆様が見たいであろうランウェイの様子をたくさんご紹介しますね✨
パリコレの舞台はファッションのプロフェッショナルたちのパワーの結集
今回当店は、オーダーメイドスーツのブランドRe.muse様の作品の一部として出展しました。
いかがですか😊!?
この約10分のランウェイのために、当店は一部出展が決まった昨年末から準備をしてまいりました!
今回女性のモデルさん2名に、マリエフルリールのアンティーク帯やアンティーク着物を使った小物・スーツ・インナーを着用して頂きました。
一見、ここにまさかの100年前のアンティーク着物生地をコラボしているとは思わないですよね😊
このコレクションを発表するまでに、どれだけの人がどれだけ時間とお金をかけ、そして自分たちのそれぞれの専門の力を発揮するために準備してきたか想像を絶するものでした。
でも、それぞれのプロの力を結集させるとショーの3秒前に全てが完成してしまうものなんです!
この日のために、Re.museの勝社長やスタッフの皆様も信じられないくらいの膨大な時間を費やしてきました。
本番数十分前までひたすらモデルオーディションを続け、私はスタッフの皆様と一緒に裏側で衣装の丈つめなどの調整、フィッティングをずっと行っていて、モデルさんが舞台に出る数秒前まで衣装の最終調整をしていました。
舞台の裏側についてはアンナ社長が後日また改めて書きますが、壮絶だったのとのこと。みんなに知られたくないほどだと言ってたけど、でも表舞台にはそんな様子全く感じないですよね!これこそがプロフェッショナルの力の結晶なんですね!
当店制作のパリコレ舞台裏の動画も併せてご覧ください✨
アンティーク着物の新しいアップサイクルの方法をご紹介!
アンティーク着物の活用方法は今までもたくさん探ってきましたが、今回また新しい方法を見つけた!と思えるくらいスーツとのコラボレーションは素晴らしい気づきになりました。
今回のパリコレに納品した小物は下記になります。
①クラッチバッグ(シルバーと黒のダイヤ柄のアンティーク帯:大正後期と推定)
②クラッチバッグ(黒の礼装用のアンティーク帯:昭和初期と推定)
③インナートップス
以上、3点とスーツの上衿2点、合計5点をスーツとコラボレーションさせていただきました。
私は今回日本から応援していました。
当日の写真やランウェイの様子は、何回も見返しました。
この日のために、私は年明けからクラッチバッグのサンプル作りを行っていました。大きさやアシンメトリーのデザインの希望を聞いて、実際に帯でサンプルを作るという、見えないけれど大事なミッションを果たしました!
もちろんアンナ社長が本番のクラッチバッグを手作りで製作してくれましたが、少しでもこの舞台に関われたことを本当に嬉しく思います!
最初はミシンで縫製してみたんですが、途中で全部手作業でクラッチバッグを作るという、昔ながらの着物の和装クラッチバッグの作り方で作り始めました。
なぜミシンを使わなかったのか?それは縫い目です。縫い目が出ないクラッチバックって本当に美しいんですね!
ミシン縫製がNGなわけではないですが、ミシンを使わない手作業だからこそのしなやかな形ができることを発見して手作業で作るに振り切って第二弾試作、第三弾試作、第四弾試作、この辺でRe.museさんにサンプル品を見せて、デザインを煮詰めていった感じです!
総作業時間をカウントはしてませんが、おそらく寝ず食べずでも1ヶ月くらいの時間はずっと試作や練習をしていた気がします!納品の日の前日まで何度も作り直してました。まだまだ練習が必要だとも感じましたね!ただ縫い目のないクラッチバックはまさに職人技になるのでその価値は向上するので、最高級の作品の完成を求めて作り続けるということが大事!
アンティーク着物のアップサイクル価値を高めて世界へ発信することの一つの通過点としてパリコレがある
今回の出展もただパリコレに出たいとかそういう思いではなく、当店 が本当に伝えたいメッセージを、ファッションの中心のパリから発信することに意味がある!と感じ、大きな挑戦を行ってきました。
今回、海外の方からもモデルさん着用のスーツが大好評だったこと、帯で作るクラッチバッグが西洋のスーツスタイルに完全に溶け込んでいたことが全ての答えだったと確信しています。
だからこそ、アンティーク着物の再活用価値は絶対にある!
そしてそれは着物という形での括りではなく、さまざまなシーンで再活用できるチャンスがあるということがわかりました。
例えば、私はパリ滞在中、当店のフクキモノを着用していましたが、体感としても海外で着用する方が「オシャレだ!」と圧倒的に反響がありました!地下鉄で初対面のフランス人の方に「美しい!日本の着物だね!」と声をかけられたことも何度もありました。
それはつまり、こういうことなんです。
ちょっと皮肉ですが、現代の日本人よりも着物の価値を分かっているのが海外の方なんですね、、
素晴らしい価値あるアンティーク着物・アンティーク帯がこのまま箪笥に眠り続け、本来の価値が皆に忘れ去られてしまうのは、悲しいことです。
今回パリコレで着物のアップサイクルの価値を全世界に向けて(もちろん日本にも向けて)発信できたことを一つのきっかけにして、今後も着物の価値を高めてゆく製作をしていきたいと心の底から思いました。
アンティーク着物の価値を高めてゆくための具体的な活動は?
今後は、今までのようにアンティーク着物・アンティーク帯を使った髪飾り作りももちろん行いますが、次のような「過去を大事にする」というイメージの活動に力を入れていく所存です!
①過去にオーダー頂いた作品に対してリメイクやメンテナンス
具体例)インテリア小物に変えたり、大きさを変えて日常に使えるようにしたりする
②お家に眠っているお着物のアップサイクル(小物や服へ変えていく)
具体例)一枚の着物から「ワイドパンツ、帽子、ネクタイ、ストール」にリメイクする
私個人的なオススメはカメラストラップです!
これならTPOに合わせてカメラストラップを簡単に付け替えられます。
和装はほとんどしないな…という方でも気軽に楽しめそうです♪
ネクタイも、実はご依頼がちらほら。プレゼント用の方が多い印象です✨父の日なんかにも良さそうですね!
パリコレ出展作品の生地にまつわるストーリー
最後に、この記事をここまでお読みくださった方のために、パリコレに出展したアイテムの生地についての裏話をご紹介します!
最近祖父母宅の二階から見つかった帯。母が「もう着物は着ないけど、これは綺麗で勿体無いから何か使えないかしらね?」と送ってくれました。シルクの光沢が美しく、まだパリコレ製作が開始したばかりの時期に
思わずアンナ社長に「こんなのあったんですけど、使えますか!?」と連絡しちゃいました笑
その後、Re.muse社に生地を提案して採用されたそうです。
富山県の立山町から見つかった大事なアンティーク帯。
先日そのお婆様が住んでいた家が取り壊しになることもあり、スタッフしーちゃんが帰省し、お婆様との思い出を振り返ってきたそうで、送られてきた写真の数々にああ、こういうところに保管されてたんやな!と感慨深い想いになりました。
アンティーク着物や帯は、このように「モノと通して思いを繋いでくれる」大事な役割があるんです。
当店で何かできることがあればぜひお気軽にお声かけていただければ嬉しいです😊
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