星に願いを|お父さん、早く迎えにきて!今年99歳になるおばあちゃんの七夕の願い

今日は七夕ですね!鎌倉では少し晴れ間が覗いてきました。

今日くらい綺麗な星空を見たいな、、、✨

先日、娘が笹と短冊を学童から持ち帰ってきたので我が家はそれに願い事を書いて今日はフルーツポンチを作って七夕メニューで夜を過ごしたいと思います♪

 

目次

私のおばあちゃんは今年99歳!

私のおばあちゃんは大正11年生まれ、夏が終わって秋がきたらついに99歳を迎えます!!

おばあちゃんにはコロナ禍でちっとも会えていなくてとても寂しいです、、、

でもその代わりに今はWEB面会と言って、施設の粋な計らいでZOOM面会ができます!!

 

今日、七夕の日は朝からおばあちゃんとZOOM面会でした。

元気かな?どうしているかな?と心配していると画面の向こうには白髪が輝くおばあちゃんが元気に登場し、30分程度お話をすることができました。

 

おばあちゃんと私のZOOM面会

 

おばあちゃんの人生は私から見ると波乱万丈です。

大袈裟な言い方かもしれませんが、まるで映画を見ているような、、、そんな人生を送っていると思います。

戦争時代を生き抜いてきたことはもちろんですが、戦後の混沌とした状況だったリアルな日本史を私はたくさん聞いてきました。

自分がその時代を生きていたら、途中で諦めちゃったかな、、、と思えるような悲惨なことも、苦い経験もおばあちゃんはたくさんしてきました。

 

今、おばあちゃんが施設を飛び出せて、このコロナ禍の状況を自分の目で見たらどう思うのかな?!と私はおばあちゃんから見る今の時代が知りたいです。

 

おばあちゃんの七夕 星に願いを

さて、そんなおばあちゃんの願い、それは!!!!!

「お父さん、早くお迎えにきてください」です。

おばあちゃん、、、孫としては長生きしてもらいたいけど、でもおばあちゃん自身になればもう99年も生きていて、生きるのにも飽きてきたというのが本当の本音なのだと思います。

 

私「今、おばあちゃんが一番楽しいことは??」

おばあちゃん「お父さんがね、早く迎えに来ないかなと今か今かと仏様に聞いている時間かな」

 

私「おばあちゃん、今日は七夕だよ、何をお願いする??」

おばあちゃん「もうね、毎日祈っているけど、お父さんが早く迎えに来ないかなって」

 

何度もその願いをおばあちゃんは口にしていました。

正直、少し切ない思いもあります。

おばあちゃんにはいつだって元気でいてほしい、笑っててほしい、それが孫の正直な願いです。

でも私はおばあちゃんの願いがおじいちゃんに届くといいなとも思いました。

お盆の時におじいちゃんにこっそり私からも伝えてあげようと思います。

大好きなおばあちゃんの願いがおじいちゃんに届きますように。

七夕の日に星に願いを

 

大正、昭和、平成、令和と4つの時代を生き抜いてきているおばあちゃんの愛

おばあちゃんの願いをたっぷり聞き(話の半分はお父さん、お迎えにきて!のお話でした)、ZOOM画面を閉じた時、胸に突き刺さる思いがしました。

大正、昭和、平成、そして令和と4つの時代を生き抜いてきているおばあちゃんのたった一つの願いが「お父さん、早く迎えにきて!」に、おばあちゃんからのおじいちゃんへの変わらない愛を感じました。

 

たった30分間での話の中で、おじいちゃんは何度も登場しました。

おばあちゃんがおじいちゃんと再婚する前に最後に勤めていたのは銀座の松坂屋で、松坂屋の勤めの帰りにおじいちゃんが上野駅でおばあちゃんを待っていた話など、おばあちゃんは鮮明に覚えていて今日も楽しそうにその話をしてくれました。

 

おじいちゃんと暮らしてた毎日の話や、おじいちゃんのお酒癖の悪さ、好きな食べ物、なんでもおばあちゃんは楽しそうに思い出して「アンナちゃん、そういえばあの時はさ!」といろんな話をしてくれます。

 

私にとっておじいちゃんは「無口で怖そうなシュッとした人」でした。

おじいちゃんは遺影の写真を見ても、小さい頃の記憶でも好男子でした。小柄でしたがシュッとしていてダンディなおじいちゃんだったことはなんとなく覚えています。でもとにかく無口でした。無口でお酒を湯呑に入れて静かに飲んでいるような人でした。

おばあちゃんにはもっと笑顔で笑いかけていたのかな?おばあちゃんの話を聞くとおじいちゃんが男前すぎて、おばあちゃんは話を盛っているのでは?と想ってしまいますが、きっとおばあちゃんにとっては優しくてかっこよくて素敵なおじいちゃんだったのだと思います。

 

実はおばあちゃんは高齢に伴う認知症でほとんどのことをすぐ忘れます。

昨日食べた食べ物はもう覚えてなくても、おじいちゃんとの日々はおばあちゃんの中に鮮明に刻まれているんだなと思うとおばあちゃんの純粋な思いのカケラをなんとなく分けてもらったような感じがして私まで幸せな気持ちになりました。

いくつもの時代をかけ抜き、生きてきていつも周りにありがとうと感謝して生きてきたおばあちゃん。

今すぐには言葉にできない大切な何かを今日も教えてもらった気がします。

おばあちゃんありがとう。

本音を言うと私はこれからもおばあちゃんに元気に生きてほしいなと、、星に願いを。

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