こんにちは、スタッフしーちゃんです。
当店は今、パリコレ挑戦へ向けて試作品など一生懸命準備中。
それに向けてクラファンも実施してます!応援いただけたら嬉しいです♪
当店の梅澤が命を燃やしていると言っても過言ではない「アンティーク着物の再活用価値を高めたい!」という想い。
今日はその部分にフォーカスしてお話ししますね!
希少価値のあるアンティーク着物を未来へと繋げていきたい
こんな可愛くて色も華やかで素敵な生地があったなんてワクワクしちゃいますよね!
でも、実際は今の時代に着物を着る人は周りを見渡しての通り。ほとんどおりません。
今、着物の現状は
以前、私の店の顧客様に普段着物を着用しますか?というアンケートを実施したことがありますが、
約50人中「普段着にも着物を取り入れて遊んでいます」という方はたった1人でした。
当店のお店の顧客さま(大正ロマンな雰囲気やアンティーク着物が好きなお客様が多い)ですらそれが現状です。
アンティーク着物の再活用した価値を高める必要がある!
皆様のお家にもおばあちゃんが昔着てたなど今は着ていない着物が眠っていることは多いのではないでしょうか?
そんなアンティーク着物ですが
・着物を売りに出そうと思うと大体が数千円くらいの値段しかつかない
・買取された着物も着物として使われることは少ないので、資材として使われて着物リメイクで数千円~という安価で販売されるような現状
昔の職人さんの素晴らしい技術で 作り上げられたアンティーク着物が、 年代を超えて受け継がれているこの着物たちが そんな扱いをされてはいけない!と少しずつ自分の中で疑問を感じるようになりました!
しかし、日本の中ではすでにこの価値観が当たり前になっており、なかなか変えようにもうまくいきません。
「なら逆に、世界から先に伝わったら日本人が日本の文化価値を再認識してくれるのでは?」
と考え始めるようになりました。
であれば「日本文化である着物を再活用して 着物の新しい価値を世界へ広めていく」ためには、世界の大きなファッションの舞台に挑戦していくことで少しは何かが変わるだろうと思ったのです!!
着物の再活用価値を上げるためにはパリコレ!
「日本文化である着物を再活用して 着物の新しい価値を世界へ広めていく」ことはわかったけど、
何もパリコレなんてそんなすごいステージじゃなくても、、と思う方が多いかもしれませんが、
パリコレくらいの舞台に行かなきゃ何も変わらないと私は思っています!!
なぜかというと社会の意識はそんな簡単に変わらないからです。
【常識の破壊が必要】
今までの活動を通して、私はたくさん悔しい思いをしてきました。
例えば同業者の方に
「あなたの店が小物に高い価格を付けてる店でしょ、、、」
「アンティーク着物なんて見窄らしい!!今の着物の価値が下がる!!」
と言われたこともありました、、、
その経験から「古い着物=価値がない」という常識の破壊を起こす必要があると考えました。
元々は50万、80万、100万以上(現在の価格で換算すると)するような着物や帯たち。
それを使ってカタチを変えて新しいものを作れど、なぜかこれを販売するときは数千円〜1万円程度。
こんなことをしてたら、日本文化として価値があるはずの古き良き着物はどんどん価値がなくなっていってしまうのに、、
かくいう私も
今までアンティーク着物の価値を伝えたいくせに、うまく価値を伝えられずに安売りしている部分があったのだと思います。でも、それをもうやめたい!!と心底思うようになりました!!
目指したいアンティーク着物に対する価値観
日本だとアンティーク着物の価値がわかってもらえない!
けど、
西洋だとヴィンテージの物は高くて価値がある!モノ
です。
そのことに気がついた時に、
海外でまずは価値を理解してもらうべきなのでは?
↓
それだったらファッションの最高峰の舞台「パリコレ」がふさわしいのでは?
という結論に至ったのです。
当店にもパリコレのチャンス到来!
そんな思いを抱えて、過ごしてた2022年の冬にいきなりチャンスはやってきました。
スーツブランドのRe.museさんが日本初の快挙で、テーラー業界初パリコレ出展という機会になんと私のお店の作品の一部も採用され、一緒にパリコレへ行けることになりました!
マリエフルリールがパリコレで伝えたいこと
①「日本文化であるアンティーク着物」のアップサイクル価値
日本のアンティーク着物の価値を、アップサイクルしても価値を落とすことなく日本が誇れるものであるということを世界の舞台でしっかりと伝えてきたいと考えています。これを伝える日本の文化的役割を担う着物が新しい形で後世へと繋いでいくことができると思います。
②昔の職人さんたちの想いを繋ぐ
昔の職人さんの想いや、着物に袖を通してきた昔の人々の想い、そして日本が誇る手仕事の技術を継承していくことにもつながると思っています。
私のお店の作品も全て手作業によって作っていますし、人の手で生み出すものには想いが宿るので、そのモノの価値も改めて発信していけたらと考えます。
年代を超えてカタチを変えてカタチとして残っていく作品を作る
人はいつか消えてしまうけれど、当店で作っている作品(モノ)はお客様が次の世代へ引き継いで下さればずっと残ります。
それはアンティーク着物も同じで、私がこの活動を通して日本の未来と繋いでいけばずっと続きます。
アンティーク着物を見てると、アンティーク家具を使っているといつも思います。
これは大切にしていく限りずっと続くのだなと。
人はいつか終わりがくるのに、モノはずっと大切にメンテナンスを繰り返し使えば人より長生きです笑
私は日々の活動を通してそのようにモノが受け継がれていくことで人の想いが受け継がれてゆくモノづくりをしていきたいと思っております。
今回の挑戦を通し、日本の着物文化の未来への寄与、そしてこんな小さなお店でも世界の舞台で挑戦できるんだということを証明してきます!
アンナ社長の情熱がなんとなく伝わったでしょうか?日々命を燃やしてモノづくりしているような姿を見ると、彼女の手元にあるアンティーク着物たちがどんなふうにカタチを変え、次の時代へと繋がっていくのかが楽しみだなと思います!みなさんにもそんな熱が伝わったら嬉しいです!