この記事を読めば、大切な装飾品や浴衣をカビやトラブルから守り
次のシーズンも最高の状態で楽しむことができるようになります。
それでは、具体的な方法を見ていきましょう!
お気に入りの浴衣や髪飾りを何年先も美しく愛用する秘訣は
梅雨~初夏の時期に行う自宅での正しいサビやくすみのケアと湿気対策にあります。
実はこの季節、当店にはこのような切実なお問い合わせがよく届きます。
「以前購入したかんざしを使おうとしたら、金具が錆びていた…綺麗にする方法はありますか?」
いざお出かけしようと思った瞬間に、サビ・カビ・くすみを見つけるのは本当に悲しいですよね。
浴衣や着物はもちろん、髪飾りやかんざしも
夏の汗や梅雨の湿気を吸ったまましまい込むと、気づかないうちに劣化が進んでしまいます。
まり/Editorそこで今回は、お家で簡単にできるケアと保管の知恵を3つの要点に絞ってお届けします。
・髪飾り・かんざしの素材別お手入れ(布系・金属製)
・お家で失敗しない浴衣の正しい洗い方(手洗い・洗濯機)
・カビと型崩れを防ぐクローゼット収納のルール

和装髪飾りのお手入れが必要な理由とは?
かんざしをケアして長く愛用するメリット
「革のバッグや靴ならお手入れのイメージがあるけれど、髪飾りにもケアが必要なの?」
と思われる方も多いかもしれません。
特に和装の髪飾りやかんざしは
一度使ったら、そのまま箱に戻してしまいっぱなしになりがちなアイテムです。
しかし、かんざしやヘアピンは、髪に挿すため
皮脂・汗・整髪料(ヘアスプレーやワックス)が非常に付着しやすく、こびりつきやすいという特徴があります。
夏の浴衣シーズンや、特別な記念日に使った後、そのまま放置してしまうのは絶対に要注意!
ほんの少しの手間をかけてお手入れをすることには、以下のようなたくさんのメリットがあります。
梅沢杏奈/代表・デザイナーあなたを美しく彩る大切な装飾品✨
「一度使って終わり」にするのではなく、暮らしの相棒として長く愛用するために、まずは装飾品のお手入れの基本から見ていきましょう。
髪飾りの保管と素材別お手入れ方法を解説
リボンやつまみ細工、アンティークな布花、そして繊細な金属パーツ。
装飾品の素材によって、好む環境とお手入れの方法は異なります。
ここでは素材別の正しいケア方法を分かりやすく解説します。
布地のつまみ細工やリボンのカビを防ぐ:陰干しと収納のコツ
リボンやちりめん生地を用いたつまみ細工、布花などの髪飾りにとって
「湿気と皮脂」は最大の敵です!
布地が湿気を含んだまま密閉された箱に入ると
気づいたときには全体にカビがポツポツと生えていた……という大惨事になりかねません。
髪飾りを使い終わったらすぐに陰干しをして湿気対策をすること
髪飾りを使い終わったら、すぐに箱へ戻すのはNGです。
風通しの良い日陰で、数時間~半日ほどしっかりと空気を通し
繊維に含んだ汗や湿気を飛ばしましょう。
「しっかり乾かそう」と思ってお日様に当ててしまうと
紫外線によって布地が色あせたり、接着剤が溶けてパーツが傷んだりする原因になります。
必ず「日の当たらない、風通しの良い場所」を選んでください。

参考商品:京美人飾り(青天の架け橋)
髪飾りの型崩れを防ぐ収納のひと工夫とひと手間
保管する際は、装飾の隙間に和紙、薄紙、不織布などを
ふんわりと丸めて詰めて型崩れを防ぎます。
上から重いものが乗らないよう、ゆとりのある硬いケースや桐箱に入れましょ。
しーちゃん/STAFFなるほど!こういった薄紙や布を捨ててしまうと思いますが、
陰干し後に型崩れ防止に役立つんですね!!
次回からは捨てずに取っておこうと思います😅
梅沢杏奈/代表・デザイナー特に当店の髪飾りは、布系の素材が多いので、型崩れや湿気対策をしっかりすることで「一度使って終わり」ではなく成人式・結婚式・七五三など節目ごとに安心して長く使って頂けます🤗♪
かんざしのサビと黒ずみを防ぐのに大事なのは金属パーツなどの使用後のケア
ネックレス、イヤリング、帯飾り、かんざしの軸などの金属パーツは
梅雨の湿気や夏の汗によって黒ずみやくすみが出やすい素材です。
かんざしは使ったその日の「ひと拭き」が命
外したらすぐに、柔らかい布やメガネ拭きなどのクロスで、優しく皮脂や整髪料を拭き取ります。
これだけで、金属の酸化による黒ずみを劇的に予防できます。
またプラスチックパーツの場合も同様です。
クロスで皮脂や汗・整髪剤の汚れを一拭きしましょう。

かんざしを空気に触れさせない保管方法
かんざしの軸の部分が金属の場合は保管にも注意が必要です。
金属は空気中の酸素や水分と反応して錆びを誘発します。
そのため、個別の不織布などに包んだ後に
チャック付きの密閉袋(ジップロックなど)に入れて空気を抜いて保管するのがベストです。
他のアクセサリーと直接触れ合って傷がつくのも防げます。
かんざしは横に寝かせて収納して破損を防止
軸の長い玉かんざしなどは、立てて保管すると倒れた衝撃で破損することがあります。
トレイや箱にそっと寝かせて収納するのが安全です。
かんざしのサビ落としと髪飾りのカビ対策!お家でできる応急処置
「久しぶりに出したら、お気に入りのかんざしがくすんでいた」
「髪飾りの表面に、白いカビのようなものがついている……」
そんなときの、お家でできる簡単&面白いメンテナンス方法をご紹介します。
しーちゃん/STAFF髪飾りやかんざしの金属部分に黒ずみやカビがついていたら、もう落ちないのかな!?と不安になりますね😰
自宅で簡単に汚れを落とすことはできますか!?
梅沢杏奈/代表・デザイナーはい!実はお家にあるもので汚れを簡単に落とすことができるんですよ✨
日々のお掃除や大掃除の時に使う重曹で綺麗になります🤗
是非やってみてくださいね♪
かんざしの金属パーツのくすみと黒ずみには重曹とお湯の魔法で綺麗に
もしかんざしの軸の金属部分が黒ずんでしまい、クロスで拭いても取れない場合は
お家にある「重曹」を使った裏ワザが有効です💡
⚠️注意:この方法は、全体が完全に金属であるパーツ(またはメッキ部分)のみに有効です。
つまみ細工などの布地、接着剤で固定されたパールやビジューが直接お湯に浸かると剥がれたり生地が縮んだりすることがあります。
布や装飾が付いていない、かんざしの金属軸部分のみを浸けるようにしてください。

【金属パーツのくすみと黒ずみ落としの手順】
⒈小さな耐熱容器の底に、アルミホイルをピッチリと敷きます。
⒉その上にくすんだ金属パーツを置きます。
⒊重曹を大さじ1ほど振りかけ、パーツが浸るくらいの熱湯(80~90℃程度)を注ぎます。
⒋シュワシュワと泡立ち、お湯が冷めるまで数分待つと、驚くほどピカピカとした輝きが戻ります。
⒌取り出したら、水分を完全に拭き取って乾燥させてください(水分が残ると新たな錆びの原因になります)。
しーちゃん/STAFFわぁ!何だか科学の実験みたいで面白い!!
どんな原理か調べてみたら、「還元」と言う中学生で習う現象を利用したお手入れ法でしたよ!
こういった見た目が大きく変わるようなプチ実験を、ちょうど夏休み中のお子様と一緒に楽しんでみても良さそうですね✨一石二鳥笑!
髪飾りにカビが生えてしまった場合の対処法
まり/Editor布製の髪飾りに白カビを見つけた場合、絶対にやってはいけないのが「水で丸洗いすること」です!ちりめんなどの和布は水に濡れると激しく縮み、型崩れして元に戻らなくなります。
軽度の白カビの場合は、まずは風通しの良い場所でしっかり陰干しして乾燥させます。
その後、乾いた柔らかい歯ブラシや清潔な布を使い、毛並みに沿って優しくカビの粉を払い落としてください。
またカビ菌の繁殖を抑えるため
衣類用の除菌消臭スプレー(無香料)を、少し離れた場所から細かいミスト状にしてほんの少量だけ吹きかけ
再度徹底的に陰干しします。
※シミになる恐れがあるため、必ず目立たない裏側などで試してから行ってください。
梅沢杏奈/代表・デザイナーもし、こんな状態だけど大丈夫!?と不安な方は公式LINEに写真を添付してご相談頂いても大丈夫ですよ💪
下の公式LINEのボタンからお気軽にどうぞ♪
浴衣の洗い方を徹底解説!自宅の洗濯機や手洗いで簡単にできるお手入れ手順
梅雨が明ければ、いよいよ待ちに待った花火大会や夏祭りのシーズン!
そして浴衣でお出かけする季節がやってきます。
しかし、夏の浴衣は想像以上に「汗、皮脂、埃、食べこぼし」などで汚れています。
「着物クリーニングに出すと高いし、かといって家で洗うのはハードルが高そう……」と悩んでいませんか?
梅沢杏奈/代表・デザイナー実は、一般的な綿(コットン)やポリエステル素材の浴衣であれば、お家で簡単に洗濯機や手洗いでケアをすることが可能です。
ここでは、失敗しない浴衣の洗い方の手順を徹底解説します。

浴衣を洗う前に水洗い可能かを洗濯表示をチェックしよう
梅沢杏奈/代表・デザイナー昔の浴衣などは洗濯タグがないですが、基本浴衣は木綿でできている場合がほとんどです。イメージとしてはTシャツの触り心地の生地です。
最近購入した浴衣であれば基本的に洗濯タグがついてるので、まずは浴衣の内側にある洗濯表示タグを必ず確認しましょう。
水洗い可能マーク(手洗い・洗濯機)」がある場合はお家で洗えます。
一般的な綿浴衣や麻混、ポリエステル素材の浴衣の多くは対応しています。
水洗い不可(水に×マーク)」がある場合は、無理せず着物専門のクリーニング店へ出しましょう。
高級な正絹(シルク)の浴衣や、特殊な絞り染めの浴衣、ウール混などの場合は
生地が縮んだり色落ちしたりする恐れがあります。
また、濃い色の浴衣や、白地に鮮やかな赤・紺などの柄があるものは、色落ちのリスクがあります。
白い布に少し水をつけ、浴衣の目立たないところ(おはしょりで隠れる部分など)をトントンと叩いてみて
布に色がつかないか事前にチェックしておくと安心です。
浴衣の自宅での簡単な手洗い方法
最も安心なのは手洗いです。
浴槽や大きめの洗面器に水を張り、おしゃれ着用洗剤を溶かします。
浴衣を畳んだ状態で入れ、優しく押し洗いします。
強く揉むと型崩れや色落ちの原因になるので注意しましょう。
5~10分程度で十分です。
洗濯OKな浴衣を洗濯機で洗う場合
浴衣を「袖畳み(そでだたみ)」にして洗濯ネットへ入れよう
浴衣を広げたまま洗濯機に放り込むのは、強いシワや型崩れ、糸ヨレの原因になるため絶対にNGです!
必ず「袖畳み」にして、ジャストサイズの洗濯ネットに入れます。

【たたみの手順(袖畳み)】
⒈浴衣を背中心(背中の縫い目)で左右対称になるように半分に折ります。
⒉左右の袖を綺麗に重ね合わせ、身頃(胴体の部分)側へパタンと折り返します。
⒊縦に細長くなった浴衣を、洗濯ネットの大きさに合わせて、裾の方から三つ折り、または四つ折りに畳みます。
ネットの中で浴衣が動いてぐしゃぐしゃにならないように
「ネットの大きさにぴったり収まるサイズ」に畳むのが綺麗に仕上げるコツです。
浴衣をおしゃれ着用洗剤(中性洗剤)を使ってドライコースで洗う
洗剤は、一般的な洗浄力の強い粉末洗剤や蛍光剤入りの洗剤ではなく
生地を優しく守るおしゃれ着用の中性洗剤(エマールやアクロンなど)を使用します。
【浴衣の洗濯機での洗濯手順】
⒈洗濯機のコースを「ドライコース」「手洗いコース」「ソフトコース」などの優しく洗える設定にします。
⒉水は必ず「水(常温)」を使いましょう。
お湯を使ってしまうと、浴衣の染料が溶け出して色移りしたり、生地が大幅に縮んだりするリスクが高まります。
⒊一番のポイントは「脱水時間」です!
洗濯機の自動設定のまま脱水を長くかけると、アイロンでも取れない強固なシワがついてしまいます。
脱水が始まったらタイマーを見て、【約30秒~長くても1分以内】で強制的にストップさせ、浴衣を取り出してください。
少し水分が滴るくらいの方が、水の重みで干したときにシワが自然に伸びてくれます。
洗濯後の浴衣は着物ハンガー(または物干し竿)に陰干しする
脱水が終わったら、すぐにネットから取り出し、両手で挟むようにポンポンと叩いて全体の大きなシワを伸ばします。
干すときは、袖が綺麗に広がる「着物ハンガー(和装ハンガー)」にかけるのがベストです。
お持ちでない場合は、長い物干し竿に両袖を通してT字になるように干すか
突っ張り棒などを活用して、肩ラインが一直線になるように干しましょう。
通常の洋服ハンガーだと、肩の部分に負荷がかかって型崩れし、変なツッパリシワが残ってしまいます。
梅沢杏奈/代表・デザイナーこちらも髪飾り同様、色あせを防ぐために「直射日光の当たらない、風通しの良い日陰」でしっかりと乾かしてください。
浴衣にカビが生えてしまったら専門のクリーニングへ相談しよう
浴衣を広げた時に
- 黒い点
- 白いふわふわ
- カビ臭
を感じた場合は注意が必要です。
軽度であれば風通しの良い場所で陰干しし、専門クリーニングへ相談するのがおすすめです。
無理に擦ると生地を傷める場合があります。
また、カビは再発しやすいため、保管環境の見直しも重要です。
浴衣の収納と髪飾りの保管方法!カビ・型崩れを防ぐクローゼットの湿気対策
浴衣や髪飾りをせっかく綺麗にお手入れしても
最後の「しまい方」を間違えてしまうと、次の梅雨時期に再びカビの脅威にさらされてしまいます。
「箱に入れているから安心」「クローゼットに閉まっているから大丈夫」という油断は禁物です。
何年先も、開けた瞬間にときめくクローゼットを保つための3つの保管ルールを実践しましょう。
【浴衣と髪飾りのお手入れ保管のゴールデン3ステップ】
① 乾かす(陰干しで水分を徹底的にゼロにする)
② 拭く (金属や軸の皮脂汚れをクロスでひと拭き)
③ そっとしまう(乾燥剤と一緒に、空気の通る場所へ)
浴衣と髪飾りの保管には乾燥剤(シリカゲル)を賢く利用する
髪飾りのケースや、かんざしをしまう引き出し、浴衣を収納する衣装ケースには
必ず衣類用の乾燥剤(シリカゲル)を一緒に入れておきましょう。
実はお家にある、お菓子や海苔のパッケージに入っている小さな乾燥剤も、小物の湿気取りとして大活躍してくれます。
こうした日常の小さな知恵を活かすのも、大正時代の丁寧な暮らしに通じる楽しさがありますよね。
(※ただし、乾燥剤は水分を吸うと効果がなくなるため、定期的に新しいものと交換してください)

浴衣や髪飾りの「クローゼットのにしまいっぱなし」をなくそう
クローゼットや押し入れの扉を閉め切ったままにしていると
空気の流れが止まり、湿気の温床になります。
定期的にクローゼットの扉を開け放ち
扇風機やサーキュレーターの風を送り込んで中に溜まった湿気を追い出しましょう。
また梅雨の晴れ間や、秋晴れの乾燥した日には
たまに装飾品の箱のフタを開けて、中の空気を入れ替えてあげる(虫干し・空気の入れ替え)のが一番のケアになります。
浴衣や髪飾りの収納場所にはゆとりを持たせよう
限られたスペースに浴衣や髪飾りの箱をギューギューに詰め込んでしまうと、湿気が逃げなくなるだけでなく
お互いが押し合って繊細なつまみ細工やリボンが潰れ、型崩れしてしまいます。
「お気に入りの道具たちに呼吸をさせてあげる」ようなイメージで
少し隙間を持たせてディスプレイするように優しく並べてあげるのが理想です。
浴衣や髪飾りのお手入れは自分をいたわる時間!ホームケアが生む2つのメリット
便利で使い捨てのアイテムがあふれる現代だからこそ
お気に入りの浴衣や髪飾りを自分の手で丁寧にお手入れする時間には、単なる片付け以上の価値があります。
自分で自分を機嫌よく、快適に保つためのお家ケアには
実は素敵なメリットが詰まっているのです。
お財布にも優しい経済的な習慣:クリーニング代を抑えながら、お気に入りの一着や装飾品を何年先も現役で美しく長持ちさせることができます。
心を満たす有意義なセルフケア時間:大人になると誰かにケアしてもらう機会は減るからこそ、大切な道具を慈しむひとときは、自分を大切にする上質な時間へと変わります。
クローゼットを開けたとき、いつでも美しく出番を待っているお守りのような装飾品たちがいる。
それだけで、これからの梅雨や夏の暮らしがぐっと愛おしく、豊かなものになりますよね。
本格的な夏がやってくる前に、ぜひお休みの日のちょっとした時間で「簡単メンテナンス」を試してみてください。
浴衣や髪飾りのお手入れや保管方法に迷ったらお気軽にご相談ください
「手持ちの髪飾りのケア、これで合っているかな?」
「カビや錆びができてしまったけれど直せる?」など
少しでも不安なことがあれば他社様で購入された製品でも全く構いませんので
どうぞお気軽に公式LINEよりご相談ください。
梅沢杏奈/代表・デザイナーあなたの大切な宝物が、これからも長く美しく輝き続けるお手伝いができればとても嬉しいです。



